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これから きみが会う人は きみにいろいろ聞いてくるかもしれないね。
「なにじん?」「えいご話せる?」「おとうさん、おかあさん、どっちがガイコクのひと?」
ぼくはこんなこといっぱい聞かれたんだ。いつも「なんでかなあ?」って思った。
ぼくはみんなとおなじだと思ってたから。
大きくなってもいわれたりしたから、すこしおこったりもしたんだ。
けど、みんなは「ぼくのこと知りたいだけなんだ」って思ってから、気にしなくなった。
ぼくは小さかったとき、まちでいろんな人にジロジロ見られたんだ。
どうして?それは、ぼくの おかあさんがみんなと ちょっとちがったから。
ドイツっていうところから来た人だったから、みんなとちょっとちがったんだ。
ぼくは ジロジロ見られるのはずかしかった。
それでね、おかあさんといっしょに歩くのやめたんだ。
ぼくのおかあさん、ぼくがいっしょに歩かないから かなしんでた。
おかあさんが かなしんでるのみて、ぼくも かなしかったよ。
きみは おとうさんのことば、おかあさんの ことば、どっちもわかる?
もし、わからない ことば があったら、教えてもらうといいよ。
きみはこれから会う人に「えいご 話して」といわれるかもしれないね。
けど、だからって みんなのまえで話さなくてもいいんだよ。
おとうさんかおかあさんのことば、「えいご」じゃなくてもいろいろ聞かれるかもしれない。
けどね、 みんなのまえでは みんなとおなじ ことば を話したらいいんだよ。
ぼくは小さかったとき「えいご話して」「ドイツご話して」っていっぱいいわれたよ。
それで、ぼくはおかあさんの ことば、ドイツご話すのやめたんだ。
はずかしかったから。
でもね、大きくなって「どうして話すのやめてしまったのかな?」って思った。
おかあさんが教えてくれるっていってたのに、ぼくは「イヤだ」っていったんだ。みんなに
「ドイツご話して」っていわれるのがイヤだったから、ぼくはドイツご話すのやめたんだ。
けど、いまは「ちゃんとならってたらよかったのになぁ」って思ってる。
みんなは きみに「ハーフ?」とか「ダブル?」って聞くかもしれないね。
けど、きみは「ハーフ」なの?きみは「ダブル」なの?
ちがうよね、きみはおとうさんと、おかあさんのこどもだよね。
きみは 「にほんじん」でも「 なにじん」でもいいんだよ。
きみは おとうさんと、おかあさんの こども なんだからね。
きみは これからみんなにいろいろ いわれるかもしれないね。
けどね、みんなにいろいろいわれるのは きみ ひとり じゃないよ。
だから、きみはひとりぼっちじゃないんだよ。
きみと にてるきもちのひと、ほかにもいるんだよ。
だから しんぱいしなくていいんだよ。きみはひとりじゃないんだから。 |
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